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わかりやすい市庁舎建設の話

 

安中本庁舎配置図.gif

 グレーの部分が老朽化して耐震性不足の庁舎

安中市役所旧庁舎中庁舎新庁舎.jpg

 写真左から中庁舎、旧庁舎、新庁舎(平成13年竣工)

 安中市役所本庁舎は、左図(上図)のように新庁舎、旧庁舎、中庁舎、保健センター、西庁舎から構成されています。このうち旧庁舎と中庁舎は老朽化して耐震性が不足しています。

​このままでは、職員や来訪者に危険ですので建て替える必要に迫られています。

 老朽化した2棟の庁舎のみを建て替えれば20億円台の費用で済むと予測されます。

 

 ところが、安中市側は、市庁舎を別の場所(具体的には安中高校跡地)に移転して全面的に建て替えて床面積の大きい(9500㎡)大規模庁舎建設を市の公式の案として市民懇談会で資料を配付しております。この場合の建設費用は、49億円と書いてありますが、現在では50億円を優に超える額になると予測されます。さらに安高校舎の解体撤去費用約2億円、駐車場整備、ブロック塀撤去などの外構工事の費用も必要になります。

 

​ 現在地で老朽化した庁舎のみ建て替える場合と移転して全面的に建て替える場合で費用の差額は、30億円前後になります。合併特例債を活用したとしても差額は約20億円になります。安中市に無駄な出費をする余裕はあるのでしょうか?

そんな余分なお金があれば、市民生活の向上や文化レベルの向上に使うべきだと思います。

 安高跡地の校庭は、市民のための「まちなか広場」や災害時の「救援スペース」、「仮設住宅スペース」として残すべきで、ここを市役所にしてしまうのは、余分な建設費出費と市民のためのスペース喪失で二重の損失を市民に強いることになります。

 四半世紀前のずさんな市政運営による巨額詐欺事件の負債があと80余年も残っていることも忘れてはなりません。 

 4月17日の安中市長選挙で岩井均氏が圧勝して市長が交代しました。岩井市長は、5月19日の所信表明で以下のように述べています。

私は老朽化し耐震が必要な市役所を単に建て替えればいいとは考えていません。市役所は安中市の顔であり、まちづくりの一環として新庁舎建設があるべきと考えています。これまではまちづくりの視点が欠けていたと言わざるを得ません。」

この見解は、老朽化した2棟だけの建替えでは不十分ということです。「安中市の顔」になる市庁舎ということですと、ある程度自由な設計が出来る必要があります。

また、まちづくりの視点から考えると、安高跡地は、まちなか広場と防災スペースを兼ねて、まちづくりの核にすれば安中市の未来に大いに役立つことでしょう。

 

 これらの視点から岩井市長の所信表明に沿った新たな案を出すと左図(上図)のようになります。

老朽化した2棟だけを建替えるのではなく現在地で保健センターも含めて建替えます。現在の新庁舎と保健センターの間に挟まれた土地に建替えるよりも、保健センターも含めて解体すれば、設計の自由度が増して市の顔になるような市庁舎建設も可能になると考えられます。

庁舎の規模は、精査報告書の中のミニマム案である延床面積7200㎡とする。現在の新庁舎の延床面積2400㎡を差し引けば、新たに建設する庁舎の延床面積は、4800㎡になります。

安高跡地に7200㎡の庁舎を建てる場合と現在地に4800㎡(現在の新庁舎と合わせて7200㎡)の庁舎を建てる場合の総事業費を比較してみます。

●旧安高7200㎡       総事業費49.8億円

               実質負担額28.9億円

◎現在地4800㎡(7200㎡)総事業費35.5億円

               実質負担額18.8億円

           実質負担額の差額=10.1億円

 

即ち、7200㎡規模の庁舎を建設する場合に、現在地に建設するほうが安高跡地に建設するよりも10.1億円も節約できます。                 

 

安高跡地もまちなか広場や防災スペースとして市民が利用できるので節約効果と合わせて災害に対する強靭化でも大きなメリットになります。

真に安中市民の利益になるのは、現在地に市庁舎を建設することです。

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